2007年04月02日

9つの相違点

46e3ac5d[1].jpg


◎詠春拳と一般的な中国武術の9つの相違点

(壱)【套路とその門派の全体性】
一般門派の套路(型)はその門派の全体的特長を体現しているものが多いのに対し、詠春拳の套路は全体性を体現していない。

(弐)【対練の多さ】
一般門派の多くは套路(型)を練ることに重点が置かれているが、詠春拳では練習時間の半分以上を対練(対人練習)に費やす。

(参)【対打は存在せず】
一般門派の多くには型通りに行う「対打」が付属しているが、詠春拳に対打は存在せず。

(四)【即戦力】
一般門派は実用に至るまで数年を要するものが多いのに対し、詠春拳は即戦力を重視し、おそらくは蔡李佛に匹敵する即戦力を持っている。これを表すものとして、以下のような言葉が伝わっているようだ。
『詠春拳を習うと、三ヶ月で使いたくなり六ヶ月で喧嘩をしたくなり九ヶ月で人を殺したくなる』

(伍)【腰を落とさない】
一般門派の特に套路では深く腰を落とすものが多いが、詠春拳は歩幅ほどで少し膝を曲げる程度である。(但し六点半棍はその限りではない)

(六)【攻防箇所の相違】
詠春拳は面部と胸部の防御が多く、手技による腹部攻撃と金蹴り攻撃が極端に少ないところから、詠春拳創始者が女性だという説には妙に納得してしまう。但し、詠春拳の突きは貧乳でなければ難しいらしい(笑)直拳打による攻撃は面部と胸部が一対一ほどだが、肘打も含め手技攻撃の大半が顔面と頸部へ集中する門派は少ないはず。

(七)【胸の中心からの突き】
拳を腰または脇下に引くことを基本と門派が多い中、詠春拳では胸の中心に引くのが基本であり、また実戦に際しても拳を腰や脇下に引くことはない。

(八)【拳面使用部】
一般門派の多くは拳打の際、人差指と中指の拳骨を用いることが多いが、詠春拳は中指、薬指、小指の3つの拳骨を用いる。

(九)【他派への対応】
一般門派の多くが同門派に対する攻防のみを想定するのに対し、詠春拳では他の門派に対抗する「対外門破法」がよく研究されているところが多い。例えば世界中に支部を持つ梁挺派は、蔡李佛、洪家拳、空手、柔道、ムエタイ、ボクシングなど、いくつもの対外門破法が存在しており、当会でも、ウィンチュンスタイル(詠春拳)、フルコンスタイル、トラディショナルスタイル(伝統派)の3つを想定して練習している。


posted by さんきち at 15:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。